うんこドリルに、嫉妬して

うんこドリルに嫉妬して|ブレイブトレイン

今、小学生たちの間で大流行している

「うんこ漢字ドリル」をご存知でしょうか。

 

文響社から発刊されている漢字ドリルなのですが

発売間もなくして欠品が生じるなど、空前の大ヒットを飛ばしています。

 

「うんこを一つもって出かけよう。」

 

「二かいからうんこがおちてくる。」

 

最大の特徴は、上記のようなテイストで漢字の読み書きの全ての例文に

「うんこ」が用いられていること。

 

加えて、文字を書き入れる部分もうんこのマス目でできているなど

至るところにうんこが散りばめられており

小学生たちの心をわしづかみにして、離しません。

 

 

漢字ドリル自体は目新しい商品ではありませんし

子どもの教育ツールとしては

塾や家庭教師、通信教育など競合するサービスも多々あります。

 

星の数ほど選択肢がある中で

どうしてこんなにも、うんこドリルが市場から求められるのか。

 

 

ルンルン楽しそうに問題に取り組む我が子を横目に見ながら

うんこドリルというビジネスのすごさに

嫉妬心さえ抱いてしまう自分がいます。

 

 

 

うんこドリルの、何がすごいのか。

 

 

 

思案した結果、いくつもの答えは導き出せたのですが

わたしが最もリスペクトしているのは

【 新たな価値を創造 】したことです。

 

 

これまで、ドリルは学習用の教材のひとつでした。

 

シールのついているものやキャラクターを起用したもの

可愛いデザインのものなどバラエティに富んだ商品もありますが

教材のひとつ、という域を越えるには至っていなかったのです。

 

でも、うんこドリルはその壁をぶち破りました。

 

 

 

うんこドリルは

「ステータス」です。

 

発売直後には大ヒットする様子がマスコミでも取り上げていられたので

その存在は知っていましたが

我が家ではすぐに買うことはしませんでした。

 

やりかけの、何か月も終わっていないドリルが既に家にあったためです。

 

 

ところが、彼は出会ってしまいました。

 

放課後クラブでうんこドリルをやっている人がいるんだ。

いいなあ。僕もやりたいなあ。

 

いつしか我が子は、うんこドリルに取り組む友人に

羨望の眼差しを向けるようになりました。

 

 

そして、グダグダになっていた普通のドリルを一気に終わらせ

ついに「憧れ」のうんこドリルを手に入れたのです。

 

 

 

 

うんこドリルは

「コミュニケーションツール」です。

 

子どもの友人が遊びに来たときのこと。

 

 

僕ね、うんこドリル持ってるんだ!

うんこドリル、わたしも持ってるよ!

 

じゃあ一緒にやろうか!

 

 

勉強しなさい、なんて一言もいっていないのに

おもちゃには目もくれず、子どもたちが自主的にドリルを広げ

キャイキャイ言いながら解き始めました。

 

 

 

うんこドリルが、これまでと同じような単なる「学習用の教材」では

ここまで熱くならなかったはず。

 

 

「ステータス」「コミュニケーションツール」という新たな価値を創造し

従来の市場のターゲット外、もしくはターゲットになりにくい

「普通のドリルを使いこなせない親子」という層を取り込んだのです。

 

普通のドリルを使いこなせない親子にとって

親が頭にツノを生やさずとも、子どもが机に向かう習慣ができる

という状況は革命的でした。

 

 

 

 

わたしたちは、自分が取り扱っている商品に対して

 

「これはこういう商品である」という

“ 決めつけ ” を行いすぎているのかもしれません。

 

 

 

販売側の意図、販売側の推す特徴が

市場のニーズや、市場側が見出す特徴と、必ずしも一致するとは限らないのです。

 

 

同じ商品、同じサービスでも

切り口を変えると見せ方が変わる、響くターゲットが変わる。

 

 

 

例えば、回転寿司。

 

以前は家族が気軽にお寿司を楽しめる場所、というイメージが強かったですが

今ではお寿司と一緒にスイーツが回転し

女子高生が放課後のひとときを過ごす場のひとつとなっています。

 

 

もしくは、歯医者さん。

 

従来の、虫歯を治療しに行く場所、から

昨今では、虫歯にならないように予防するための場所、もしくは

歯を美しくケアするための場所、としても定着してきています。

 

新たな切り口での価値を創造したことにより

「歯の痛みで困っている人」だけではなく

「歯が健康な人」も歯科クリニックのターゲットに変化したのです。

 

 

 

切り口を変えてみることで

これまで顧客に訴えていた強みとは異なる特徴を見出し

新たな、もしくは適切なターゲットへのアプローチが可能になる。

 

 

 

商品や業界に関する知識、経験が深くなればなるほど

考え方が固執してしまいます。

 

かくゆうわたしも

うんこドリルのすごさに思いをめぐらせながら

もっと頭を柔らかくしないと、と反省しているところです。

 

 

 

一歩引いたところから

視野を広く、視点を変えて商品を眺めてみる。

 

 

「これはこういう商品である」という

“ 決めつけ ” をリセットする。

 

 

学習用教材から、ステータスやコミュニケーションツールに進化した

うんこドリルと同じように

あなたも、新たな「見せ方」を創出できるかもしれません。

 

 

 

 

 

※ 本記事は、筆者(代表 武田)の個人的な考察です。

 

実際に出版社、開発者の方が意図されたポイントではないかもしれませんが

うんこ漢字ドリルのいちファンとして、熱く語らせていただきました。

 

 

 

 

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