部下が “ スローモーション化 ” する理由

部下が “ スローモーション化 ” する理由 |ブレイブトレイン

可愛いはずの、部下なのに。

 

動作が “ スローモーション ” に見えて、イライラする…

与えた作業に対して、期日どおりに完結できない…

作業を効率的にこなせず、ダラダラ残業するのが常態化している…

 

今回のテーマは

マネジメントにおける悩みのひとつ「部下の作業スピードの向上」です。

  

時間は、溜めておけません。

 

砂のようにするするとあなたの手からこぼれ落ち

そうやって過ぎた時間は、取り戻すことができません。

 

この1秒を、いかに濃密なものにするか。

限りある時間を有効に使うことが、仕事の質に大きく影響します。

 

 

突然ですが、ここでクイズです。

 

なぜ彼ら(部下)は

あなたの期待に応える速さで仕事をしないのでしょうか?

 

 

1 「速い」の基準があなたとズレているから

 

2 「速い」とはどういうことか、分からないから

 

3 「速い」習慣が無いから

 

 

答えは

 

 

3つとも全て、正解です。

 

 

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【 1 】「速い」の基準があなたとズレている

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

あなたの部下の東山さんは、100メートルを10秒30で走れます。

 

Wikipediaによると、10秒30は高校男子の歴代記録10位に並ぶタイム。

成人男性として考えてみたら、十分に速い方でしょう。

 

過去の経験から「自分は速い」という認識を持つ東山さんは

「速く走れ」というあなたからの指示に対し

「自分なりの速さ」で応えます。

 

 

ところが、あなたが求めている速さが

「世界基準」だったらどうでしょう。

 

目指すは世界!目指すは9秒台!

そう考えているあなたにとって、東山さんの速さは不満足です。

 

「もっと速く!」と、あなた。

「いやいや、大分速いでしょ!」と、東山さん。

 

2人の「速さ」は、すれ違うばかりです。

 

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すれ違いを招いた原因は

「速さの基準」の共通認識を持たなかったことにあります。

 

速い、とは感覚的な表現。

感覚に頼った指示を出すと、個人の価値観の違いによるズレが生じます。

 

そういった個人差が生じにくいのが「数字」を使った表現です。

 

 

「 日報は毎日10分で書き上げて 」

 

「 この案件の概要をA4、1枚にまとめて。作業時間は1時間、期限は明日の12時ね 」

 

 

納期や作業レベルなど、数字を使って伝えることで

「速さの基準」を明確にし、ズレを最小限に抑えます。

 

これを繰り返し指導することで

あなたの基準を部下が理解できるようになれば

ここまで細かく、100言わずとも、あうんの呼吸で仕事ができるようになります。

 

 

 

【 2 】「速い」とはどういうことか、分からないから

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

あなたは、PCのキーボードをどれぐらいの速さでタイプすることができますか。

 

日本語ワープロ検定試験の1級の試験基準は

10分で700文字だそうです。

 

10分で、700文字… 字面だけ見てもピンときませんね。

 

速さを理解するために効果的なのが、

それを「体感」することです。

 

 

「10分で700文字打って」と言われるよりも

「これくらいのスピードで」と目の前でカタカタ打ってもらう方が

断然分かりやすいのです。

 

 

前述した「速さの基準」は

それを再現し、計測し、すりあわせていく必要があります。

 

自分なりに作業する内に、あなたの示した基準について

部下は勝手に限界を作ってしまうかもしれません。

 

 

「この玉ネギ、20分で全部スライスするなんて、無理だよ」

 

「俺が遅いんじゃなくて、目標設定が厳しすぎるんだよ 」

 

 

当事者が『できない』と思ったら、できません。

 

だから、体感させるのです。

 

必ずしもあなたがやってみせる必要はなく

作業の速い人にお手本になってもらうのもいいですね。

 

 

「うわっ!包丁ってこんなに速く動かせるものなのか!」

 

「俺の作業にはこんなに無駄があったのか!」

 

 

頭ではなく、五感を通して理解できるので

体感した速さの “ 再現 ” を意識しながら作業できるようになります。

 

同じ基準を持つ、その基準を体感させる。

両方を掛け合わせることで、効率的にスピード化を促すことが可能です。

 

 

 

【 3 】「速い」習慣が無いから

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

全ての速さは、習慣です。

 

例えば、日頃からゆっくりとした話し方をする人が、早口でしゃべるには

早口でしゃべるための意識と努力が必要です。

 

集中しているときは早口で話せるかもしれませんが

気を抜くと、瞬時にいつものスピードに戻ってしまいます。

 

無意識でもそれを実行できるようになるには

【古い習慣】を【新しい習慣】で、意識的に塗り替える必要があるのです。

 

 

ですから、あなたの求める速さが

部下の新しい習慣になるまで

繰り返し基準を提示し、体感させ、意識させ続けなければなりません。

 

さもなければ、部下はあっという間に

自分の速さに “ リバウンド ” してしまいます。

 

 

スピード感のある仕事を習得するのに

古い習慣を持たない新卒新入社員はもってこいです。

 

ところが、そんな彼らであっても

最初の環境が伴わないと、あっという間に自分の速さを習慣にしてしまいます。

 

・ 目標設定やフィードバックがなく、速さの基準が本人次第である

 

・ 周囲とのレベル差が少ない環境のため、速さの基準を高めるきっかけや刺激がない

 

・ 組織自体、意識や雰囲気にスピード感が無い

 

 

どんな速さをも身にまとえる、まっさらな状態なのに

そこに自分なりの速さが染みついてしまうと

後から教育をかけても、最初に身につけた速さに引きずられてしまいます。

 

遅い習慣が身につくと、

それを後から上書きするには根気と努力が必要です。

本人も、上司であるあなたも。

 

 

新入社員時代に形成する仕事観の土台は、仕事人生の財産です。

 

彼らの速さの基準をぐんと引き上げて

組織の成長スピードを一気に加速させたいですね。

 

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上司の目線でお届けしてまいりましたが、

これは自分自身にも言えることです。

 

自ら、作業の速さに基準を設け

自ら、速い仕事を体感する機会を作り

自ら、速さを習慣に変える意識と努力をする。

 

 

全ての人が、自分自身の上司になれます。

 

ぜひ、自らの手で自らの成長をもぎ取ってくださいね。

 

 

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